「子どもの運動会で久しぶりに走ったら太ももが痛くなった」「暑さが落ち着いたのでジョギングを再開したい」「部活の練習が本格化して、体のあちこちが痛い」。運動を再開する時期には、体が動きに慣れる前に負荷が先に上がってしまい、痛みやけがにつながることがあります。
この記事では、久しぶりに運動をするときに最初に確認したいこと、強度を急に上げないための準備、運動を中止したい痛みや体調の変化、外傷後に医療機関へ相談する目安を整理します。けがや痛みの原因を特定できるのは医療機関です。この記事は判断のための材料としてお読みください。
久しぶりに運動するときに最初に確認すること
- 前回運動したのはいつか。数か月以上あいているなら、体は「初心者に近い状態」と考える
- いま痛みや違和感のある場所はないか。あるなら、その部位に負担のかかる種目は後回しにする
- 睡眠不足、体調不良、飲酒の翌日ではないか
- 気温と水分。9 月でも日中は暑い日があり、脱水は筋肉のつりや熱中症につながる
- 靴や用具は体に合っているか。古い靴は底がすり減ってクッション性が落ちている
- 持病がある方、通院中の方、お子さんは、運動の可否や量について医師に確認しておく
強度を急に上げないための準備
けがの多くは「久しぶり」「いきなり全力」「疲れているのに続けた」という場面で起こります。次の順番を目安にしてください。
- 準備運動は、静かに伸ばすストレッチだけでなく、歩く・軽く跳ねる・腕を回すなど、体を温めながら動かすものを入れる
- 始めは短時間・低い強度にとどめ、痛みや体調を見ながら段階的に増やす
- 走るなら、いきなり全力疾走をせず、歩きと軽い走りを交互に行う
- 翌日に強い筋肉痛が残ったら、次の運動日をずらす
- 終わったあとに、使った部位をゆっくり伸ばし、水分と食事をとる
お子さんの運動会や親子競技で走る場合も同じです。当日いきなり全力で走らず、事前に軽く走る機会を作っておくことをおすすめします。年齢や体の状態によって適した量は異なるため、迷う場合は医師や当院にご相談ください。
運動を中止したい痛みや体調変化
運動中に次のような変化があったら、その場で中止してください。「もう少しなら」と続けることで、軽い痛みが大きなけがになることがあります。
- 「ブチッ」「ズキッ」と急に走る痛み。特に太ももの裏やふくらはぎ
- 足首や膝をひねった直後の痛みや腫れ
- 手足のしびれや力の入りにくさ
次のような症状は、その場で運動をやめ、救急要請(119 番)をしてください。救急車が必要か迷うときだけ、救急相談(#7119)を使ってください。
- 突然の、または強い胸の痛み、強い息苦しさ、冷や汗
- 運動中または直後に倒れた、気を失った、ふらついて立てない
- 暑い環境での運動中・直後に、体が異常に熱い、汗が止まった、吐き気、受け答えがおかしい
- 頭を打った、または強くぶつかったあとに、意識がぼんやりする、繰り返し吐く、頭痛が悪化していく
- けいれん、受け答えがはっきりしない
外傷後に医療機関へ相談する目安
次のいずれかに当てはまる場合は、整体ではなく医療機関(整形外科・救急など)への相談を優先してください。
- 転倒・衝突のあとに、関節や骨の変形、急な強い腫れがある
- 痛む脚に体重をかけられない、歩けない
- 頭部を打った(上記の緊急症状が無くても、当日中に医療機関へ相談する)
- しびれや脱力が出ている、または広がっている
- 痛みが数日たっても引かない、夜間も痛む
手足のけがをした直後は、無理に動かさず安静にしてください。冷やす場合は氷や保冷剤を直接皮膚に当てず、しびれや感覚の異常があるときは行わず、冷やすことで受診を遅らせないようにしてください。頭部や胸部の症状では、冷やすより先に緊急の対応を優先します。
稲田堤で体の不安を相談するとき
当院では、中学校の弓道部への講義とトレーニング指導、シニアアメフトチームへのトレーナー帯同など、スポーツに取り組む方と関わる活動を行ってきました。こうした活動は、運動をする方の体の使い方や練習の組み立てを一緒に考える経験になっています。診断・治療は医療機関の領域であり、当院の活動がけがの回復を保証するものではありません。
医療機関で確認を受けたあと、「大きなけがではないが、再開の仕方が分からない」「同じ部位を繰り返し痛める」「体の使い方を見直したい」という段階では、動き方や左右差、練習量の組み立てについてお手伝いができます。初回にお話をうかがい、整体でお手伝いできる範囲・できない範囲をお伝えしたうえで進め方をご相談します。
よくあるご質問
Q. 部活動をしている子どもの相談もできますか はい。保護者の方とご一緒にお越しください。成長期特有の痛みには医療機関の確認が必要なものがあるため、状態によっては先に受診をおすすめすることがあります。
Q. 運動の前に見てもらうことはできますか はい。いまの体の動きや左右差を確認し、再開のペースや準備運動についてご相談いただけます。けがをしない体を保証することはできません。
Q. どのくらい通えばよいですか 状態によって異なるため、回数や期間をお約束することはできません。初回に今の状態をお伝えしたうえで、見通しをご相談します。
ご予約・アクセス
JR 稲田堤駅から徒歩 1 分、京王稲田堤駅から徒歩 4 分です。院の場所や駐車場、ご予約方法はアクセス・院情報をご覧ください。ご相談だけでも構いません。


