女性の方たちには必ずやってくる生理痛。この生理中に腰痛が起こるメカニズムと、なぜ個人差があるかを解説していきます。その予防の仕方もご紹介します。
なぜ生理中に腰痛が出るの?
生理とは腹腔内膜にぶら下がっている卵巣から卵子が排卵され、その卵子に受精がされなかった場合、子宮内壁と共に体外へ排出する反応です。
排卵する際に卵巣は収縮をおこします。
その時に膜にベッタリとくっついている腸腰筋に柔軟性がないと、膜を介して腰の骨が引っ張られてしまい腰痛を引き起こすのです。
痛む時期には個人差がある
生理痛のピークは『2日目』ということをよく耳にしますが、私はそんなことないのになぁ、と思っている方も多いと思います。
前述した通り、腰痛が出る大きな要因は腸腰筋の固さにあります。
その他で腰痛を引き起こす要因。
実は『歩き方』に秘密があります。
生理中には骨盤が僅かに動いています。
まずは左側の骨盤が開き
次に右側の骨盤が開き
最後に両方が閉じて生理が終わります。
この時に歩き方にクセがあると痛むタイミングがずれてきます。
つま先が内側を向いている(内股になっている)と、骨盤が開こうとしているのに、自身の筋肉で締め付けてしまい、開きにくい状態になります。
要するに「身体は開きたいのに、悪い使い方で開けない。」そのせいで痛みが出てきてしまうのです。
特に左足の内向きが強い人は、生理が始まる前から痛み出し、右足の内向きが強い人は2日目以降に痛みのピークがやってきます。
今あなたの足先はどっちに向いていますか?
もしかしたら脚の使い方が上手ではないのかもしれません。
腰痛予防&対策
さて、生理中の腰痛の原因はお分かり頂けたかと思いますが、それをしっかり予防していかなければなりませんよね!
ポイントは
・腸腰筋の柔軟性を保つこと
・歩く時はつま先は外を向いていること
以上の2点になります。
歩き方はご自身がしっかり意識していく、そして確認をしていくことが大切です。
ストレッチの方法は
どちらも腰をそらないように注意して、脚の付け根(丸印)に伸びてる感覚があればOKです。
まとめ
生理中の腰痛は生理反応だから仕方がない。と諦めてしまうのは少し早いです!
病態・メカニズムをしっかりと知れば、軽減できたり、なくすことも不可能ではないのです!
身体の使い方次第で良くも悪くもなってしまいます。
当院では、治療はもちろん、正しい身体の使い方や気を付けるべきこと。
そういった痛みの根本を改善していくことを目的に施術しています。
もっと詳しく知りたい方や、お身体のことでお悩みを持っている方は、ぜひお問い合わせください!